屋内型エビ生産システム -ISPS-
画期的な屋内型エビ生産システム
①屋内型閉鎖循環式を採用した「屋内型エビ生産システム- ISPS -」は、 薬を一切使わずに育てた安全でおいしいエビ(活きエビ、生鮮エビ)を消費者のもとに届けることを実現した画期的なシステムです。
②本システムで育成するエビは、クルマエビ科のバナメイエビ(Litopenaeus vannamei)で、
中南米原産種です。 東南アジアのエビ養殖はブラックタイガーが主流でしたが、
安全性・品質、耐病性に優れたバナメイエビへの転換が急ピッチで進んでいます。
効率的なシステムで多収穫・高収益を実現
①バナメイエビは、IMTEの長年の研究成果として、育成期間 16~18週と非常に短期間での育成が可能になりました。
②改良型であるISPSプラント2号では、6水槽でエビの生産をしています。1水槽における
1回の養殖における収穫量は、平均4.5トン(最大5.0トン)を想定しており、プラント全体で年間に約80-100tのエビが収穫できます。なお、この年間収穫収穫量は一尾あたり平均13g~15g(寿司ネタ対応)で出荷することを前提としています。
高品質で安全なエビの生産が可能
① ISPSでは、HACCP(食品の安全管理法に基づく水質管理)を徹底しており、薬品や添加物を一切使用しません。
② タイで生産されるSPF(特定病原菌を持たない)稚エビと、独自に調合した餌を使用し、高品質で安全なエビを生産します。 稚エビの孵化については、すでに技術的にはJIRCASとIMTEとの間で基礎研究は終了しています。今後は、国内での稚エビ生産の商用化を早急に進める方針でいます。
③ また、水を垂直に循環させ、水中の酸素濃度を均一化する技術により、 エビに適度な運動を与え、身の引き締まったエビをつくります。
マニュアル化されたシステム
ISPSのぞれぞれの操作は自動化・マニュアル化されています。水質・温度は自動管理され、 特別な技術や養殖経験は一切必要ありません。パッケージ化されたシステムのため、 養殖の経験を持たない人でも安心してエビ生産事業にご参加いただけます。